9月の優待銘柄は3月に次いでかなり多い月です。しかも今月の逆日歩日数は1日なのでコストも比較的安く済みますし、なるべく取れるだけ取りたいところです。
優待クロス取引についてはこちらで解説しています。
私は基本的に制度信用取引でクロス取引するのですが、今は一般信用取引でのクロス取引という選択もあるので優待クロス取引は難しくなってきてますね。
制度信用取引の場合は権利付最終日だけ持ち越すのですが、この場合、逆日歩に気を付けなければいけません。。
前回の8月は優待銘柄が少なかったので利益額としては小さいですが、上手く大きな逆日歩を回避して、全体として良い結果だったかなと思います。
果たして今月の優待クロス取引の結果はどうなったのでしょうか。
もくじ
9月株主優待銘柄クロス取引の結果
内訳
信用取引手数料※1 | 0円 |
信用金利(1日分)※2 | 292円 |
貸株料(2日分)※3 | 152円 |
逆日歩(1日分) | 1,135円 |
権利手数料※6 | 2,106円 |
取得優待価値※4 | 18,580円 |
配当落調整金考慮※5 | 1,701円 |
利益相当額 | +16,596円 |
※1 SMBC日興証券 信用取引手数料無料
※2 制度信用買い約425万円×信用金利2.5%÷365日×1日
※3 制度信用売り約173万円×貸株料率1.15%÷365日×2日+一般信用売り約252万円×貸株料率1.4%÷365日×2日
※4 金券等18,700円分×90%+優待券等3,500円×50%
※5 予想配当金合計11,550円×約15%-31円=1,701円(1,732円-※2-※3-逆日歩=153円、利益なので税金分考慮、153円×20%=31円)
※6 39単元×54円
あまり気にしている人はいないかもしれませんが、制度信用取引でクロス取引すると配当金の約12%(税金考慮後)が手元に残ります。
これは制度信用取引と一般信用取引では配当落調整金のルールが異なるからです。
詳しくはこちら
それで保有してる現物株を信用買い建玉にして余力を作ったんだよね。そこまでは良かったんだけど権利日を持ち越しちゃったから信用買い建玉に対して権利手数料が付いてしまって。。ようは名義書換手数料だね。9月末決算銘柄じゃなければ大丈夫だと思ってたんだけど、違うんだね。知らなかったよ。
検証
今回は逆日歩が比較的付かなそうな銘柄も含めて権利付最終日に在庫があるものはすべて一般信用取引を利用してみました。
そこで、一般信用取引でクロスした銘柄について、制度信用取引でクロスした場合とどちらがお得だったかも調べてみました。
制度信用取引でクロス取引をしていた場合、逆日歩は1,490円でした。対して予想配当金額は18,910円です。
ということは配当落調整金で18,910円×15%の2,836円の利益が出ていたことになります。制度信用取引で負担する逆日歩1,490円を上回りますから制度信用取引の方が有利でした。
結論
騙されました。
3月に検証した時もそうだったのですが、結局一般信用取引よりも制度信用取引でクロス取引した方が有利という結果でした。
毎回こういう結果となると、やはり権利付最終日に一般信用取引の在庫が残っている銘柄は逆日歩を恐れず勇気をもって制度信用取引でクロス取引したほうが最終的には有利になるようです。
追記
2019年3月、12月の優待銘柄でも検証しているので興味があれば参考にしてみてください。
まとめ
9月の優待クロスは半分以上一般信用取引でクロス取引しましたが、検証の結果、やっぱり制度信用取引でクロスすれば良かったです。
一応、制度信用取引でクロス取引した分は金利、逆日歩をすべて配当落調整金で賄えたので上手くいったと思います。ただ、今回は資金不足だったので現物を信用買い建玉にして余力を作ったことで、権利手数料が39単元分かかってしまったのが失敗でした。
資金が不足していたことや権利手数料の失敗もあり9月にしては利益相当額は少なめですが、これからも毎月コツコツと取れるところ取っていきたいとは思います。
なお、優待クロス取引ならSMBC日興証券は信用取引手数料無料なのでおすすめです。一般信用取引の取り扱いもあるので逆日歩リスクを負いたくない人も利用できますよね。
取引手数料無料なので必要な費用は信用金利と貸株料のみ。制度信用取引だと信用金利2.5%、貸株料率1.15%、一般信用取引は貸株料率1.4%なので他の証券会社と比較しても悪くありません。優待は今のところSMBC一択で良いかと思いますよ。