12月株主優待銘柄クロス取引の結果!やはり一般信用取引は証券会社の陰謀だった!

12月は優待権利日が比較的多い月ですよね。IPOも多い月ですし、年末なのもあって何かと忙しく優待銘柄選びも結構大変です。

優待クロス取引についてはこちらで解説しています。

株主優待をタダで!?クロス取引(両建て)で簡単に株主優待をGETする方法!!

2018年7月20日

 

私は基本的に制度信用取引でクロス取引するのですが、今は一般信用取引でのクロス取引という選択もあるので優待クロス取引は難しくなってきてます。

一般信用取引の方が逆日歩が付かないので今は人気のようですね。ただ最近は少し過熱しすぎているようにも感じていて人気のある銘柄は在庫争奪戦を権利日の1ヶ月前とかから行っているような状態です。

制度信用取引の場合は権利付最終日だけ持ち越せば良いので簡単ですが、この場合は逆日歩に気を付けなければいけません。それに今月は逆日歩7日なので特に気を付けなければいけません。

昨年の12月もすべて制度信用取引のみでクロス取引したのですが、大きな逆日歩もあったので利益にはなりましたが少し寂しい利益となってます。

12月株主優待銘柄クロス取引の結果!高額な逆日歩を食らってしまった。。

2018年12月27日

 

それでは今年最後12月の優待クロス取引の結果はどうなったでしょうか。

 

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12月株主優待銘柄クロス取引の結果

 

おのじー
今年も最後の優待権利日だったけど、今月はそこそこ多いよな!どうだった?

 

まねわーくん
今月のクロス取引銘柄数は21銘柄で金額にすると約327万円分ぐらいだね!大きな逆日歩は付かなかったし結果はまずまずといったところ。すかいらーくを迷った末に権利取りしなかったんだけど、結果としては失敗だったかな。

 

おのじー
なるほど、すかいらーくは逆日歩7円かぁ。100株あたり700円なら確かに取りたかったな。でも高額な逆日歩が付く可能性もあるから難しいところではあるよ。

 

まねわーくん
前日までの信用売り残がいつもより多かったから少しビビッてしまったね(笑)

 

おのじー
でもまぁ良いよ。あれ結構使うの大変だしさ。

 

まねわーくん
あとやっぱね、一般信用売りの在庫が権利日当日に残ってると逆日歩ほとんど付かないよ。SMBCの在庫は無くなってはいるけど、楽天やSBIに残ってる銘柄は結構あってさ、確認したけど概ね少額な逆日歩しか付いてなかったし。

 

おのじー
まぁやっぱそうなんだろうなぁ~それはちょっとまた後で検証してみよう!

 

内訳

信用取引手数料※1 0円
信用金利(1日分)※2 196円
貸株料(8日分)※3 825円
逆日歩(7日分) 4,550円
取得優待価値※4 24,450円
配当落調整金考慮※5 4,822円
利益相当額 +23,701円

※1 SMBC日興証券 信用取引手数料無料
※2 制度信用買い約285万円×信用金利2.5%÷365日×1日
※3 制度信用売り約327万円×貸株料率1.15%÷365日×8日
※4 金券等25,500円分×90%+商品等3,000円分×50%
※5 予想配当金合計32,150円×約15%=4,822円(4,822円-※2-※3-逆日歩=-749円、損失なので税金考慮不要)

あまり考慮している人はいないかもしれませんが、制度信用取引でクロス取引すると実は配当金の約12%(税金考慮後)が手元に残ります。

これは制度信用取引と一般信用取引では配当落調整金のルールが異なるからです。

詳しくはこちら

制度信用取引と一般信用取引の違い

株主優待クロス取引では制度信用取引と一般信用取引どちらが有利か?その違いとメリット、デメリットを解説!

2019年3月26日

 

まねわーくん
今月からSBI証券や楽天証券、松井証券、岡三オンライン証券が1日約定金額50万円までの取引手数料が無料になったから今回はこれらの枠も使って信用買いを現引きするのではなく、そのまま現物で買って少し信用金利を節約したよ!信用金利は1日分だけだしそこまで効果はないけどね。たぶん今回のケースで節約額30円ぐらい(笑)

 

おのじー
各社が1日約定金額50万円まで取引手数料無料ってすごいよな!少額投資家ならもうほとんど手数料はかからないじゃん!

んで、結果の方はと、、配当落調整金の利益と逆日歩が同じぐらいか。うん、これなら逆日歩の影響はほぼなしだわ。

 

まねわーくん
今月は貸株料が8日間分だから結構多かったね。金利、貸株料まで配当落調整金の利益で賄えたら完璧だったけど、それでも制度信用取引の方が今回は利益になってるよ!

 

検証

今回も権利付日当日まで一般信用売りの在庫が残っていた場合、制度信用取引と一般信用取引でどちらが有利なのか検証してみました。

2019年3月、9月の検証結果はこちらにありますのでこちらも参考にしてみてください。

逆日歩のリスク検証

優待クロス取引で制度信用を利用した場合、逆日歩リスクはどの程度か?検証してみた!

2019年3月30日

9月株主優待クロス取引の結果!権利手数料を取られるミスも。。

2019年9月27日

 

まず前提として、すべての銘柄を確認したわけではありません。私が優待権利取りを検討するために作った個人的な優待リストの範囲内です。12月の優待銘柄は貸借銘柄だと110銘柄前後ありますが、そのうち33銘柄で検証しました。

このうち、SBI、楽天、SMBCに在庫が残っていたのは13銘柄で逆日歩総額は2,415円でした。13銘柄の予想配当金額合計は30,230円でしたので約4,534円(30,230円×15%)が配当落調整金の利益になります。

なので、これらの銘柄は一般信用取引ではなく制度信用取引でクロス取引すれば、さらに2,119円(4,534円-2,415円)の利益が出ていたことになります。

銘柄別にみても損失になったのは3950ザ・パックだけで、それでもたった10円の損失です。(逆日歩385円、配当落調整金利益375円)

他に4746東計電算の逆日歩は1,470円と高額になりましたが、配当金が100株あたりで10,000円と高額なため、そのうちの15%である1,500円が配当落調整金による利益になります。結局、差額30円の利益になるんです。

残りの20銘柄については在庫が残ってなかった銘柄になりますが、逆日歩総額は7,070円、予想配当金額合計は38,200円です。結果は1,340円の損失です。(38,200円×15%-7,070円=-1,340円)

銘柄別でも7勝13敗であまり良い結果ではありませんでした。ただし、この1,340円の損失を上回る優待をこの20銘柄でGETできれば優待クロス取引としては成功ですので、けしてこの20銘柄が失敗だったというわけではありません。

 

おのじー
なるほど、やっぱり一般信用取引でのクロス取引は証券会社の陰謀だったんだな(笑)

 

まねわーくん
陰謀とまでは言い過ぎかもしれないけど。。あくまで権利日当日の話だからね!当日できなくても少し前から一般信用取引でクロス取引できれば貸株料を考慮してもお得な場合はあるだろうし。

 

結論

『権利付最終日当日に一般信用売りの在庫がある場合、制度信用取引でクロス取引した方が有利!』

3月、9月に検証した時もそうだったのですが、今回も結局一般信用取引よりも制度信用取引でクロス取引した方が有利という結果になりました。

やはり権利付最終日にSMBC、SBI、楽天などで一般信用取引の在庫が残っている銘柄は制度信用取引でクロス取引したほうが有利なようです。

 

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まとめ

12月の優待クロスは21銘柄で全て制度信用取引でクロス取引しました。少額の逆日歩は当然ありましたがトータルでは投資額に対して0.7%程度の優待利益になったので良かったと思います。

検証についても今までは一般信用の在庫はSMBCのみを確認していましたが、今回はSBIと楽天も在庫確認してみました。今回はかなり参考になったので次回に生かしたいと思います。

 

優待クロス取引ならSMBC日興証券は信用取引手数料無料なのでおすすめです。一般信用取引の取り扱いもあるので逆日歩リスクを負いたくない人も利用できますよね。

取引手数料無料なので必要な費用は信用金利と貸株料のみ。制度信用取引だと信用金利2.5%、貸株料率1.15%、一般信用取引は貸株料率1.4%なので他の証券会社と比較しても悪くありません。

なお、SBI、楽天、松井、岡三オンラインは、1日約定代金50万円までの手数料が無料になりましたので、この枠を利用するのも悪くないと思います。特にSBIは現物枠と信用枠それぞれで50万円らしいので合計最大100万円まで無料になりますからより使いやすそうです。

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