以前、NIKE話題の厚底シューズ、ヴェイパーフライ4%フライニットのレビューを行いました。
実際にレースでも使用してみましたが思うような結果が出ず悔しい思いをすることに。。
ヴェイパーフライ4%フライニットは高価な上、寿命の短いシューズであることからもなかなか練習では使用できないのが現状です。
そこで今回はソールにヴェイパーフライと同じ素材を使用し、練習用シューズとして位置づけられているNIKEの『ズームペガサス35ターボ』をレビューしたいと思います。
もくじ
ズームペガサス35ターボ
『ズームペガサス35ターボ』はNIKE話題の厚底シューズ『ヴェイパーフライ4%フライニット』のようなレース用シューズとは違い、普段の練習用シューズとして発売されました。
ベルリンマラソンでヴェイパーフライエリートを履いて世界記録を更新したキプチョゲなどの意見を参考にし作られたシューズだそうです。
ヴェイパーフライのソールのようなカーボンファイバープレートは入っていませんが、ヴェイパーフライと同様のナイキズームXフォームという素材がミッドソールに使用されています。
ナイキズームXフォームは85%のエネルギーリターンを可能にした超軽量クッション素材なのですが、耐久性が低いのがデメリットでした。
そこでズームペガサス35ターボは耐久性を高めるためミッドソールの素材をナイキズームXフォームに加えナイキリアクトフォームという新素材をアウトソール直上に搭載しています。
これによりヴェイパーフライ4%を履いた時の感覚を残しつつも800km以上のランニングに耐えうる耐久性を実現したとのことです。
重量
ズームペガサス35ターボの重量は27.5cmで約237gでした。
ヴェイパーフライ4%フライニットが約200gだったのでズームペガサス35ターボの方が約37g程度重いということになります。
耐久性を上げるためソールにナイキリアクトフォームが搭載した事やアッパー素材などがしっかりしているのでその影響もあるかと思います。
履き心地
ヴェイパーフライ4%フライニットはベロが一体化しているのでまるでソックスを履いているような履き心地でしたがズームペガサス35ターボは普通のランニングシューズと同様にベロがあり、紐できつくすることができます。
アッパーは表側がメッシュ素材で作られてますが、内側はしっかり作られているので見た目に反して通気性は少し悪いように感じました。
踵が反りあがってるので立っているだけだと普通のシューズに比べ違和感を感じます。踵に体重を乗せると後ろに倒れてしまうような感覚です。この感覚はヴェイパーフライと似ていますね。
ヴェイパーフライ4%のアウトソールは軽量化のため気休め程度しかなくミッドソールが剥き出しの部分がありますが、ズームペガサス35ターボのアウトソールは全面ラバーで突起もありしっかりとしています。
走り心地
着地した時に沈み込む感じがものすごいします。ショックを吸収してくれているのがヴェイパーフライよりも良くわかります。
履いていると慣れてしまいますが、初めて履いた時はものすごく新感覚でした。フワフワしている感覚がありますが、ヴェイパーフライと比較すると安定感はしっかりしてますので普通に走れます。
ただ、ヴェイパーフライはフォアフット走法で走ることで性能を発揮すると言われていますが、ズームペガサス35ターボはフォアフット走法というよりはフラットに接地するミッドフット走法、もしくは少し踵側から着地したほうがよりクッション性を感じるように思いました。
ズームペガサス35ターボはフォアフット走法に向いたシューズではないのかなと個人的には感じています。逆に言えばどの走法でも対応できるシューズとも言えますね。
また、踵側といっても極端に踵からの着地は踵が反りあがってるため構造上やりづらいです。なので極端に踵接地しているランナーがフラットに着地するイメージを付けるのには良いシューズかもしれません。
30キロ走
実際に足への負担が軽減されているのかどうか30キロ走をやって試してみました。
呼吸的に余裕のあるペース、5:00/kmより若干早いペースで30キロ走ってみました。
走り始めはかなり楽々走れるかな?なんて思っていましたが後半になるにつれてかなり足が重くなってきました。
なんとかペースは落とさずに走り切れましたがきつかったです。40キロ走っていたら失速していたでしょう。
サブ3を目指しているのにサブ3.5ペースの30キロ走で失速しそうになったのは情けないですね。
結論としてはシューズを変えたからといって30キロ走を楽々走れるほどの効果はないということがわかりました。いずれにせよシューズに関係なく30キロ走はきつい練習ということです(笑)
ただ、足首や膝への負担は明らかに軽減されているなと走り終わってからは思いました。筋肉疲労による足の重さは単純にグリコーゲンの枯渇によるところも大きいと思いますので別の対策が必要でしょう。
この軽量性とクッション性、何より800kmに耐えうる耐久性を備えていることから30キロ走の練習用シューズとしては良いのではないでしょうか。
まとめ
『ズームペガサス35ターボ』はヴェイパーフライ4%と同じテクノロジーの搭載されたシューズとはいえヴェイパーフライ4%の練習用シューズという感じではないかなと個人的には思います。
まず、立った感じは同じでしたが、アッパー素材が違うので履き心地は違います。走行中の着地時も似たような感覚はありますが、跳ね返りが弱いのでやはり少し違います。
着地のポイントもフラットか若干踵側の方が良いように感じました。4:00/kmを切るようなペース走やインターバル走のようなスピード走にはあまり向かないようにも思いましたので、どちらかというとジョグよりも少し早めのロング走用かなと思います。
むしろヴェイパーフライ4%に慣れるためであれば『ズームフライフライニット』の方が適しているでしょう。
ですが、軽量性とクッション性、そして耐久性を兼ね備えているためロング走をした時に足首や膝を痛めやすい初心者ランナーなどは特に重宝するのではないでしょうか。
クッション性が高いうえ軽量なので上級ランナーだけでなく初心者ランナーの練習用シューズとしても適していると思います。
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