大和証券は日本の大手証券会社の一つです。
ここでは大和証券のIPOルールや抽選方法に加え、手数料などの情報を提供します。
もくじ
IPO情報
口座開設数
約321万口座(2018年時点)
口座開設数は少ないほうが有利です。口座開設数が多い証券会社はそれだけライバルが多いのでIPO当選確率に影響を与えます。
大和証券の開設口座数はかなり多いのでIPO投資についてはライバルが多く非常に不利と言えます。
IPO取扱実績
過去のIPO取扱実績
上場年 | 幹事 |
2018 | 31(12) |
2017 | 41(15) |
2016 | 34(15) |
2015 | 39(14) |
2014 | 46(21) |
※REIT、インフラは除く、()内は主幹事数
IPO取扱銘柄は多いほど抽選機会が増えるためIPO当選回数に影響を与えます。
大和証券のIPO取扱銘柄は例年かなり多く、主幹事も多いためかなり有利と言えます。
抽選配分率
15%~25%
抽選配分率は当選確率に影響を与えます。高いほうが当選しやすくなるため有利になります。
大和証券の抽選配分率は15%~25%です。通常、大手証券会社の抽選配分率は10%程度なので相対的に少し多めで若干有利となります。
抽選方法
完全平等抽選、チャンス抽選
大和証券は完全平等抽選の他、チャンス抽選というシステムが導入されています。(10%~15%が完全平等抽選、5%~10%がチャンス抽選)
ステージや交換ポイント残高に応じてチャンス回数(1回~10回)が増えるとチャンス抽選で当選しやすくなります。
チャンス回数を増やす条件が厳しめなため少額投資家にとっては恩恵を受けづらい制度と言えます。※株主優待でも『交換ポイント残高』の獲得は可能です。
チャンス抽選について詳しくはこちらでご確認ください。効率の良いチャンス回数の上げ方も解説しております。
それでも10%~15%は『一口座一口』の完全平等抽選を採用しているため、その分は資金量に関係なく当選確率は同じです。したがって資金量が少ない投資家にとっては有利な抽選方式と言えるでしょう。
例えば、100株の申し込みをしても1000株の申し込みをしても当選確率は変わりません。基本的に当選するときは100株の当選になります。
当選後の購入辞退にペナルティーはありません。
入金の必要なタイミング
BB時
大和証券はBB時点で資金が必要になります。BB時点で資金が必要になるので資金効率の点は若干不利です。
資金拘束タイミング
購入申込時
当選後の購入申込時まで資金拘束されませんから、同日にIPO抽選が複数ある場合でも同じ資金で重複してIPO抽選を受けることができますので資金効率が良く少額投資家には非常に有利です。
資金移動効率
午前9時30分までに出金指示を出せば当日に出金されます。IPO抽選の結果がわかるのが抽選日の翌朝6時ぐらいなので他の証券会社よりも遅いですが、結果がわかり次第、当日出金できますので資金移動効率は比較的良く有利といえます。
ダイワ・カードを利用すればセブン銀行ATM等から入出金することも可能です。ゆうちょ銀行等でも利用できますが手数料がかかります。セブン銀行ATMであれば9時から19時までは無料で利用できますのでセブン銀行を利用すると良いでしょう。
入金はオンラインで無料で出来ますが、ネット銀行で利用可能な金融機関がジャパンネット銀行だけなのでネット銀行しか持ってない場合は少し使いづらいかもしれません。メガバンクのネットバンキングは利用可能です。
取引手数料
大和証券には担当者からアドバイスや投資情報の提供を受けながら取引ができる『ダイワ・コンサルティング』コースとオンライントレードやコネクトセンター等を通じて自力で取引する『ダイワ・ダイレクト』コースの2つのコースがあります。
『ダイワ・コンサルティング』コースは担当者と投資相談をしながら取引する店頭証券ならではといったサービスでしょうか。取引手数料はそれだけ割高になります。
『ダイワ・ダイレクト』コースは自分で情報収集し、ネット取引を中心に行うのに向いているコースで取引手数料も安くなりますが、他のネット証券と比較するとやはり割高です。
じっくり長期で投資を行う方以外はメインで利用するには手数料が高いかと思います。
捕捉
チャンス抽選のチャンス回数を増やす方法としては、株主優待による『交換ポイント残高』の獲得が現実的でおすすめです。
株主優待タダ取りで獲得することもできますのでこちらを参考にしてみてください。
大和証券グループの大和ネクスト銀行は月3回まで他行あて振込手数料が無料で便利です。
口座開設手数料は無料、口座維持手数料は口座管理料として年間1,620円かかりますが『eメンバー』の申込で無料になります。
取引手数料の安い『ダイワ・ダイレクト』コースを申込むと『eメンバー』への加入が必須となり、無料の要件を満たしますので『ダイワ・ダイレクト』コースを選択すれば気にしなくても大丈夫だと思います。
総評
大和証券はIPO投資に限って言えば、口座開設数が多いのでライバルも多く不利とも言えますが、大手店頭証券のため主幹事になることも多く、当選確率は割と高くなります。
取引手数料は高いですが、IPOに当選すればそれ以上の利益になりますのでIPO投資をするのであれば気にする必要はないでしょう。
IPO投資をするのであれば、主幹事の多い大手店頭証券の口座開設は必須と言えます。さらに大手店頭証券の中では抽選配分も多いですから特に口座開設しておきたいところです。
また大和証券グループの大和ネクスト銀行は月3回まで他行あて振込手数料が無料です。株式投資とは関係ないところでも意外と便利ですので証券口座開設と同時に大和ネクスト銀行の口座開設もしておくことをおすすめします。
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