大和証券のIPO抽選は完全平等抽選の他、チャンス抽選というシステムが導入されているのをご存知でしょうか?
ただでさえ、大和証券の完全平等抽選配分率は他の大手証券会社と比較して高めに設定されているのですが、それとは別に大和証券には5%~10%のチャンス抽選枠が用意されているのです。
今回はこの大和証券のチャンス抽選システムの活用方法について解説したいと思います。
もくじ
チャンス抽選
チャンス抽選とは完全平等抽選で当選しなかった人を対象に行われる抽選で、一口座一口の完全平等抽選とは異なり、抽選申込日のチャンス回数に応じて当選確率が変動する優遇抽選システムです。
チャンス回数
チャンス回数とはチャンス抽選の当選確率を増減させるものでチャンス回数が大きいほど当選確率が高くなります。
チャンス回数を増やす方法は2つあります。比較的、効率よく上げる方法もありますので後ほど解説します。
プレミアムサービス
まずはプレミアムサービスによる方法です。プレミアムサービスでは『預かり資産の評価額』に応じてステージ判定され各ステージに応じてチャンス回数が決まります。

5,000万円以上のプラチナステージではチャンス回数が10回、3,000万円以上のゴールドステージでは5回、1,000万円以上のシルバーステージが3回、1,000万円未満はステージ無しで1回です。
ポイントプログラム
そしてもう一つがポイントプログラムによる方法です。保有しているポイントプログラムの『交換ポイント』に応じてチャンス回数が決まります。
交換ポイントは取引実績に応じて貯まります。

この交換ポイント残高が10,000ポイント以上でチャンス回数が10回、8,000ポイントで8回、6,000ポイントで6回、4,000ポイントで4回、2,000ポイントで3回、1,000ポイント以上で2回、1,000ポイント未満で1回です。
チャンス回数の比較
実際のチャンス回数はプレミアムサービスとポイントプログラムでのチャンス回数を比較して有利な方のチャンス回数が適用されます。

チャンス回数は最大で10回という事になります。
チャンス回数を効率よく増やす方法
一見するとプレミアムサービスやポイントプログラムでチャンス回数を増やすのは現実的に厳しい条件かなと思いますよね。
ですが比較的、簡単に増やす方法もあります。
株主優待を利用する
実は、チャンス回数は株主優待を利用すると比較的簡単に増やすことができるのです。
大和証券は3月末と9月末に株主優待を実施しています。

1,000株保有していればポイントプラグラムの『交換ポイント』に2,000ポイント交換できます。10,000株保有していれば一発でチャンス回数を10回にすることだって可能です。
チャンス回数を10回にするには少し時間はかかりますが、一番交換効率が良いのは1,000株の保有ですね。※交換ポイントには有効期限がありますので注意してください。(後述)
交換方法について
株主優待の権利を取得するとカタログが送られてきます。

このカタログの申込番号50に『ダイワのポイントプログラム』交換ポイントがありますので、これに交換します。※大和証券の口座が必要です。

ハガキでの申し込みの他、Webでの申し込みも可能ですのでそれほど面倒ではありません。カタログの中に申し込み方法は記載されていますのでその手順通り行ってください。
株主優待タダ取りについて
大和証券の株主優待はクロス取引をすることでタダ取りすることができます。大和証券は優待獲得に必要な株数が多いので少し資金は必要ですが、かなり安全に株主優待を取得できます。
下記は2019年3月24日時点、SMBC日興証券の一般信用売建可能数量です。3月26日が権利付最終日ですので直前でも間に合いそうですね。

一般信用取引は株主優待タダ取りの唯一のリスクでもある逆日歩を回避することができますので初心者の方にはおすすめです。さらにSMBC日興証券は信用取引手数料が無料なので金利、貸株料を除いてコストはほとんどかかりません。
株主優待タダ取り方法についてはこちらを参考にしてみてください。
交換ポイントの有効期限に注意
実は『交換ポイント』には有効期限があるのです。

『交換ポイント』は獲得年の翌々年12月の大和証券の最終営業日を過ぎると失効しますので注意してください。
失効させるのはもったいないので、失効する前に何か商品と交換すると良いでしょう。ギフトカードかポイント移行がおすすめです。

JAL、ANAどちらも1,000ポイントを500マイルに交換できます。三井住友VISAカードのワールドポイントへも交換可能です。この場合、少し面倒ですがポイントサイトを経由すれば1000ポイントを810マイルに交換することも可能ですよ。

捕捉
チャンス回数はプレミアムサービスによるステージ判定でも増やすことが可能でしたよね。
ステージ判定は各月末営業日時点の『預かり資産評価額』で決定して、1年間そのステージが適用されます。その後ステージ基準を満たせなくても1年間はステージダウンしませんので頑張って1度だけステージを上げる方法も良いかもしれません。※ステージアップはします。
プラチナステージが5,000万円以上、ゴールドステージが3,000万円以上なので少し大変かと思いますが、月末だけ用意できれば1年間はステージを維持できます。
しかもゴールドステージ以上は保有しているポイントプログラムの『交換ポイント』の有効期限が無期限になる特典があります。
これを利用すれば株主優待で貯めた交換ポイントの有効期限を無期限にできるかもしれません。
私はゴールドステージ以上になったことがないので株主優待で貯めたポイントの有効期限を無期限に出来るかどうかはわかりませんが。。
まとめ
大和証券のチャンス抽選については以上です。IPO投資をしている人はご存知かと思いますが、IPOってなかなか当選しませんよね?
今回の方法でチャンス回数を10回にしたからと言って当選するとは言えませんが、こうした小さな工夫が当選につながるのも事実です。
権利獲得日から交換ポイントの反映までは約5か月程度かかりますが、もし少しでも当選確率を上げたいと思うのであれば、今回紹介した株主優待による方法で交換ポイントのタダ取りを検討してみてはいかがでしょうか。
大和証券についての証券口座情報についてはこちらをご参照ください。
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