IPO投資をしている方にとって、IPO当選は喜ばしい事ですからあまり購入辞退を考えることは少ないかと思うのですが、IPOの中には公募割れして損失が発生するような銘柄もあります。
そもそも損失が出るようなIPOは申し込まなければ良いのですが、IPO自体がなかなか当たらないので当選してから購入検討しようと考えて一応BBだけはしておくというのが一般的であるようにも思います。SBI証券のIPOチャレンジポイント獲得のためBBには参加しておくというのが良い例でしょうか。
ただし、SBI証券のように購入辞退にペナルティーがない証券会社もあれば購入辞退にペナルティーを課すという証券会社も一部存在します。また後期抽選型の証券会社のように購入辞退そのものができない事もあります。
今回は購入辞退ができない証券会社と特に注意しなければならない購入辞退にペナルティーを課す証券会社についてまとめてみたいと思います。
もくじ
購入辞退でペナルティーがある証券会社
購入辞退によってペナルティーが課される証券会社は4社あります。
- SMBC日興証券
- 三菱UFJモルガンスタンレー証券
- 岡三証券
- 東洋証券
東洋証券はそもそもIPO取扱数が少ないので割愛するとして、今回はそれ以外の3社について解説します。
SMBC日興証券
SMBC日興証券の具体的なペナルティは以下です。
- 購入辞退の翌日から1ヶ月間のIPO申込ができない。
- 既に行っているすべてのIPO申込が無効になる。
※他に当選している分の申し込みについては無効になりません。
SMBC日興証券はIPO取扱数も多く、最近はステージ枠も導入されIPO投資には必須ともいえる証券会社といえます。
SMBC日興証券の口座詳細、ステージ枠についてはこちらを参考にしてみてください。
IPOの頻度が多いので1ヶ月間のペナルティーは避けたいところです。またSMBC日興証券は当選以外はすべて補欠当選となりますが、補欠当選の場合には辞退のペナルティーはありませんのでご安心ください。
三菱UFJモルガンスタンレー証券
三菱UFJモルガンスタンレー証券の具体的なペナルティーは以下です。基本的にSMBC日興証券と同じです。
- 購入辞退の日から1ヶ月間のIPO申込ができない。
- 既に行っているすべてのIPO申込が無効になる。
※他に当選している分の申し込みについては無効になりません。
三菱UFJモルガンスタンレー証券のIPO取扱数についても例年多いため、やはり1ヶ月間のペナルティーは避けたいところです。また当選から申込までの期間が実質1日と短いので注意が必要です。
なお、三菱UFJモルガンスタンレー証券は『当初当選』と補欠的な扱いの『次点』がありますが、次点からの繰上当選で購入辞退した場合のペナルティーは無いようです。
三菱UFJモルガンスタンレー証券の口座詳細についてはこちら
岡三証券
岡三証券のペナルティーは以下です。
- 購入辞退以降のIPO申込ができない。
IPOの申し込みが制限される期間が記載されていませんので購入辞退以後は無期限でIPOの申込制限を受けると思っておいたほうが良さそうです。
岡三証券のIPO取扱数も例年多いです。IPO申込制限が無期限となればかなり厳しいペナルティーですので、これはさすがに避けたいところですね。
また購入申込期間が非常に短いので注意する必要があります。
岡三証券の口座詳細についてはこちら
購入辞退ができない証券会社
後期抽選型と言われる証券会社については特にペナルティーなどはないのですが、購入申込後に抽選をするので当選と同時に購入することになりますので購入辞退という概念がありません。
したがって後期抽選型の証券会社は仕組上、購入辞退ができませんので注意してください。
後期抽選型の証券会社は4社あります。
- 楽天証券
- 岩井コスモ証券
- カブドットコム証券
- GMOクリック証券
これらの証券会社では『当選=購入』ですので公募割れの可能性のあるIPOである場合よく検討する必要がありますね。
まとめ
今回はIPO当選後の購入辞退によるペナルティーについてまとめてみましたが、基本的には公募割れリスクの高い銘柄について申込そのものをしなければ問題ありません。ただ意外と当選してから購入しようかどうかを考えている人も多いようですね。
このような場合、ペナルティーのある証券会社については申し込みを回避してペナルティーのない証券会社にのみ申し込みをすることをおすすめします。
私は当選したら購入するIPOにしか申し込まないので購入辞退を考えることはあまりありませんが、ペナルティーのないSBI証券に関しては、IPOチャレンジポイント確保のため購入辞退することを前提に申し込みを行うことはありますね。
このようにペナルティーのある証券会社を把握しておくのはIPO投資をする上では大事なことですよね。ただ、自らの意思で購入辞退をしてペナルティーを受ける場合はまだ良いですが、うっかり購入申込を忘れてペナルティーを受けることだけは避けたいところです。
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