SBI証券はIPO取扱銘柄がトップクラスに多い証券会社です。インターネット証券では業界最大手で手数料も安いため個人投資家にはとても利用しやすい証券会社と言えます。
またIPOチャレンジポイントという特徴的なIPOルールもあり、IPO投資には必須の証券会社と言えますね。
ここではSBI証券のIPOルールや抽選方法に加え、手数料などの情報を提供します。
もくじ
IPO情報
口座開設数
約426万口座(2018年時点)
口座開設数は少ないほうが有利です。口座開設数が多い証券会社はそれだけライバルが多いのでIPO当選確率に影響を与えます。
SBI証券は開設口座数が多いためIPO投資についてはライバルがとても多くこの点は不利と言えます。
IPO取扱実績
過去のIPO取扱実績
上場年 | 幹事 |
2018 | 86(11) |
2017 | 83(8) |
2016 | 75(13) |
2015 | 78(8) |
2014 | 64(5) |
※REIT、インフラは除く、()内は主幹事数
IPO取扱銘柄は多いほど抽選機会が増えるためIPO当選回数に影響を与えます。
SBI証券は他社と比較してIPO取扱銘柄が例年多い傾向にあるため有利です。
抽選配分率
約30%~35%程度
SBI証券のネット配分率は約45%~50%程度です。このうち原則70%が抽選配分、30%がIPOチャレンジポイントでの配分となります。抽選配分が多いので有利です。
ただ、このIPOチャレンジポイントで当選するには相当の時間がかかる可能性があります。ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
抽選方法
資金量に応じた平等抽選
SBI証券は申込株式数に比例して抽選されるため資金量が多い人ほど有利な抽選方式です。例えば、100株の申し込みよりも1000株の申し込みの方が10倍当たりやすくなります。
しかし、たとえ資金量以上に申込株式数を多くしても抽選時の買付余力に応じた分しか抽選されませんので当選確率は上がりません。
ですが、買付余力分だけ抽選されるということは、逆に言えば買付余力以上に申し込みを行ったとしても抽選対象外になるわけではないので少し多めに申込んでおいても問題ありません。
BB期間終了後に申込株式数を増やすことはできないので多めに申込んでおくことをおすすめします。
なお、当選後の購入辞退にペナルティーはありません。
入金の必要なタイミング
抽選時
SBI証券はBB時点では資金は必要ありませんので抽選日の18時までに入金すれば抽選対象となります。
抽選ギリギリまで資金が必要ないので有利です。
資金拘束タイミング
当選時または補欠当選時
当選または補欠当選しなければ資金拘束されないので、同日にIPO抽選が複数ある場合は同じ資金で重複して抽選を受けることができます。資金効率が良く有利です。
ただし、もし当選または補欠当選して買付余力が不足すると他のIPOは抽選対象外となってしまうため注意してください。抽選対象外となるとIPOチャレンジポイントは貯まりません。
大型IPOなど当選期待度が高い銘柄が同日にある場合は余分に入金しておくことをおすすめします。
資金移動効率
15時30分までに出金指示を出せば翌営業日に出金されます。IPO抽選が18時なので落選した後に出金指示を出しても翌営業日には出金できませんが、住信SBIネット銀行のハイブリッド預金を利用してSBI証券と連携させればSBI証券に入金しなくてもSBI証券でハイブリッド預金の資金を利用できます。
無料で入金できる即時入金も利用可能な金融機関が多いので困ることはないでしょう。
また、ATMカードを利用すればセブンイ銀行ATMから入出金することは可能です。セブン銀行ATMの場合、曜日にかかわらず7時~19時は手数料無料で利用できます。(それ以外は税込108円)
ゆうちょ銀行でも利用できますが曜日・時間帯にかかわらず税込216円の手数料が発生します。
取引手数料
手数料は、注文ごとの約定代金で手数料が決まる『スタンダードプラン』と1日の約定代金合計で手数料が決まる『アクティブプラン』の2つのプランがあります。
2つのプランは1日ごとに変更することが可能です。
スタンダードプランは手数料50円~、アクティブプランは一日の約定代金合計50万円以下は無料で取引できます。約定代金合計は現物、信用を別々に計算するので実質合計100万円分が手数料無料で取引できることになります。
取引手数料は他社と比較しても業界最安値水準です。約定代金合計50万円以下の取引手数料無料も少額投資家にとっては利用しやすいサービスですね。
捕捉
SBI証券はIPOをNISA口座で購入することができるのでNISA口座開設もおすすめです。NISA口座での国内株式や投資信託は取引手数料が無料なので積極的に利用しましょう。
SBI証券は夜間取引(PTS)ができることも特徴です。昼間の株式市場の取引終了後でもPTSで取引することが可能です。※実質的に取引手数料無料で取引可能です。
口座開設手数料、口座維持手数料は無料です。
総評
SBI証券はIPO投資に限って言えば開設口座数が多い点は不利ですが、IPO取扱数がかなり多く、IPO抽選配分率も多いのでIPO投資には有利です。重複抽選も可能なため資金効率も良く少額投資家でも抽選機会を増やせる点も有利な証券会社と言えます。
さらにIPOチャレンジポイントという他社にはない特殊なシステムを提供していて、IPO投資には必須の証券会社ですのでIPO投資をするなら口座開設をおすすめします。
また取引手数料も業界最安値水準で個人投資家がメインで利用する証券会社としても適しています。
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