3月は皆さんもご存知の通り優待権利銘柄が一番多い月ですので今回は結構資金を集めて優待クロスに挑みました。
優待クロス取引についてはこちらで解説しています。
私は基本的に制度信用取引でクロス取引するのですが、逆日歩の発生しない一般信用取引でのクロス取引が今は王道のようですね。ただ私は一般信用取引は在庫争奪戦があったりと資金拘束期間が長くなることもあって基本やりません。
制度信用取引の場合は権利付最終日だけ持ち越せば良いので楽ですし簡単ですが、この場合は逆日歩に気を付けなければいけません。2月は最高逆日歩が付くなど苦戦しましたがなんとか利益としては残りました。
それでは今月も優待クロス取引の結果を備忘のため残しておきます。
もくじ
3月株主優待銘柄クロス取引の結果
内訳
信用取引手数料※1 | 0円 |
信用金利(1日分)※2 | 788円 |
貸株料(2日分)※3 | 725円 |
逆日歩(1日分) | 18,720円 |
取得優待価値※4 | 70,552円 |
配当落調整金考慮※5 | 27,626円 |
利益相当額 | +77,945円 |
※1 SMBC日興証券、信用手数料無料
※2 制度信用買い約1150万円×信用金利2.5%÷365日×1日
※3 制度信用売り約1150万円×貸株料率1.15%÷365日×2日
※4 金券等74,780円分×90%+商品等6,500円分×50%
※5 予想配当金合計196,500円×約15%=29,475円(29,475円-※2-※3-逆日歩=9,242円、利益なので税金考慮9,242円×約20%=1,849円)∴29,475円-1,849円=27,626円
あまり考慮している人はいないかもしれませんが、制度信用取引でクロス取引すると実は配当金の約12%(税金考慮後)が手元に残ります。
これは制度信用取引と一般信用取引では配当落調整金のルールが異なるからです。
詳しくはこちら
まとめ
3月の優待クロスは66銘柄で昨年の35銘柄から倍増しました。ただ広くクロス取引したためリスクも大きくなり利益相当額は倍増したものの利回りは若干落ちたようです。何よりも配当落調整金の影響で一般信用取引に比べて利益相当額を上乗せできた事は良かったと思います。
ただ、今年はSMBC日興証券の相場操縦事件などの問題も影響してか一般信用取引の在庫がほぼ無かったので一般信用取引の選択肢はありませんでした。一般信用の在庫の有無は制度信用の逆日歩リスクの基準になると私は思っているのでその点で判断が難しかったですが、リスト化した銘柄を仮に全てクロス取引したとしても資金効率は悪くなりますが大きく勝ち越せましたので結果として制度信用は正解でした。
優待クロス取引ならSMBC日興証券は信用取引手数料無料なのでおすすめです。一般信用取引の取り扱いもあるので逆日歩リスクを負いたくない人も利用できますよね。
取引手数料無料なので必要な費用は信用金利と貸株料のみ。制度信用取引だと信用金利2.5%、貸株料率1.15%、一般信用取引は貸株料率1.4%なので他の証券会社と比較しても悪くありません。
なお、SBI、楽天、松井、岡三オンラインは、1日約定代金によっては手数料が無料になるので、この枠を利用するのも悪くないと思います。特にSBIは現物枠と信用枠それぞれで計算されるので無料枠もその分大きくなりより使いやすそうです。