3月は株主優待が年間で一番多い月ですね。株主優待クロスでは書き入れ時となる月なので、なるべく多くの資金を用意してコツコツと優待を取っていきたいところです。
優待クロス取引についてはこちらで解説しています。
私は基本的に制度信用取引でクロス取引するのですが、最近は逆日歩の発生しない一般信用取引でのクロス取引が王道のようですね。
制度信用取引の場合は権利付最終日だけ持ち越せば良いので簡単ですが、この場合は逆日歩に気を付けなければいけません。
昨年の3月は最高逆日歩を食らいながらも全体としては利益となりました。
今年は資金を集めるのが大変でしたが、昨年は850万もキャッシュがあったんですね。。
今年は株主総会の延期などがあると権利日が変更になるといった懸念もありどうなることやら。。
もくじ
3月株主優待銘柄クロス取引の結果
内訳
信用取引手数料※1 | 0円 |
信用金利(1日分)※2 | 205円 |
貸株料(2日分)※3 | 189円 |
逆日歩(1日分) | 9,730円 |
取得優待価値※4 | 31,626円 |
配当落調整金考慮※5 | 8,377円 |
利益相当額 | +29,879円 |
※1 SMBC日興証券 信用取引手数料無料
※2 制度信用買い約300万円×信用金利2.5%÷365日×1日
※3 制度信用売り約300万円×貸株料率1.15%÷365日×2日
※4 金券等35,140円分×90%
※5 予想配当金合計55,850円×約15%=8,377円(8,377円-※2-※3-逆日歩=-1,747円、損失なので税金考慮不要)
あまり考慮している人はいないかもしれませんが、制度信用取引でクロス取引すると実は配当金の約12%(税金考慮後)が手元に残ります。
これは制度信用取引と一般信用取引では配当落調整金のルールが異なるからです。
詳しくはこちら
検証
今回も一般信用の在庫が残っている銘柄で制度、一般どちらでクロスしたほうが有利だったかを検証してみようと思います。
ただし全銘柄を対象とはしておらず、自分がリスト化した銘柄で、かつSMBC日興証券で権利日前日に一般信用売りの在庫があった銘柄に限定しています。
対象とした銘柄は3132マクニカ・富士エレホールディングス、3167TOKAIホールディングス、4275カーリット、4680ラウンドワン、5440共英製鋼、5976ネツレン、7239タチエス、7864フジシール、8871ゴールドクエストの9銘柄です。
これらの銘柄はSMBC日興証券で権利日の前日でも一般信用売りが可能でした。
逆日歩の合計は1,020円。予想配当金は合計18,400円なので配当落調整金による差益は2,760円(18,400円×15%)です。
配当落調整金による差益は逆日歩を大きく上回りましたので制度信用取引をしていたほうが圧倒的有利な結果になりました。
特に5440共英製鋼は予想配当が5,000円なので配当落調整金による差益は750円にもなります。それに対して逆日歩は5円しか付きませんでした。優待クオカード1,000円分に加え利益745円のおまけ付きです。
損してる実感はないかもしれませんが、結局のところ在庫が余ってる銘柄での一般信用クロス取引は損する可能性が高いようです。
まとめ
3月の優待クロスは28銘柄で全て制度信用取引でクロス取引しました。権利日の変更がない事が条件ではありますが、逆日歩を含めトータルでは投資額に対して1%程度の優待利益になったようです。
検証結果の通りSMBC在庫ありの一般信用銘柄は制度信用取引でクロスしたほうが有利という結果になりましたね。特に配当が多い銘柄は制度の方がより有利な気がしますので今後はもっとこの法則を有効活用できたらなと思います。
来月4月は優待権利銘柄が少なくゴールデンウィークの関係で逆日歩日数も多くなりがちです。クロス取引しづらい月でもありますので例年クロス取引は出来ていません。今年も取らないかもしれません。
優待クロス取引ならSMBC日興証券は信用取引手数料無料なのでおすすめです。一般信用取引の取り扱いもあるので逆日歩リスクを負いたくない人も利用できますよね。
取引手数料無料なので必要な費用は信用金利と貸株料のみ。制度信用取引だと信用金利2.5%、貸株料率1.15%、一般信用取引は貸株料率1.4%なので他の証券会社と比較しても悪くありません。
なお、SBI、楽天、松井、岡三オンラインは、1日約定代金50万円までの手数料が無料になりましたので、この枠を利用するのも悪くないと思います。特にSBIは現物枠と制度信用枠、一般信用枠それぞれで50万円らしいので合計最大150万円まで無料になるようですからより使いやすそうです。