ミズノのランニングフォーム診断システム『F.O.R.M.』を受けた結果、改善点を発見!

ミズノランニングフォーム診断システム『F.O.R.M.』とはランニングフォームを特殊なカメラで動画撮影して3次元動作解析からミズノオリジナルの理論に基づいてフォームを分析、得点化する診断システムです。

 

一般のランナーは一人で練習することが多いと思います。そのため、ランニングフォームを指導してもらった経験がある方は少ないのではないでしょうか?

自分も今までランニングフォームをiPhoneなどで動画撮影して観察したことはありますが、具体的にどこを修正すれば良いのかということまではわかりませんでした。

 

そこで、今回は自分のフォーム改善の参考にするためにも、ミズノランニングフォーム診断システム『F.O.R.M.』を実際に体験してきたので紹介したいと思います。フォーム改善を考えているランナーの方は参考にしてみてください。

 

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基本プラン・料金設定

 

この『F.O.R.M.』には以下の3種類のプランが用意されています。今回はプレミアムコースを受けてきました。

ベーシックコース

所要時間:30分、3,000円+税

トレッドミルで走行して動画撮影した後、ランニングフォームの診断結果を説明してくれます。ベーシックコースは特に指導といったことはなく、基本は診断のみで終了です。

診断結果シートと自分のランニング動画がもらえますので、それを参考に自分で改善していくという感じになるかと思います。

 

プレミアムコース

所要時間:60分、6,000円+税

ベーシックコースと同様に診断結果の説明を受けます。その後、専門のスタッフによるマンツーマンの指導を受けることが出来ます。

動画解析からどの点が非効率かどうかを詳しく解説してくれます。トレーニング方法やストレッチ方法などについても指導してくれるとのことです。

アドバイス後にもう一度ランニングフォーム動画を撮影して確認してもらえます。ベーシックコースに比べ、アドバイスとその後、動画でのランニングチェックがあるので少し手厚くなってる感じです。

もちろん診断結果とランニング動画はもらえます。

 

グループトレーニングコース

所要時間:2時間、15,000円+税

2~4名で一緒に測定。ランニングフォーム診断結果の説明をしてくれます。

その後、実技指導を屋外で行ってくれるとのことです。

こちらを実施しているのはエスポートミズノ(東京)、ミズノ淀屋橋店(大阪)のみとなってます。

 

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診断の流れ

私はエスポートミズノ(ミズノ東京)でプレミアムコースを実際に体験してきましたので、それを前提にレビューしながら説明します。

『F.O.R.M.』の実施場所はエスポートミズノの2Fです。

 

ミズノ『F.O.R.M.』の予約

まずはWeb予約が必要です。

>>ミズノ『F.O.R.M.』のWebサイト

空いていれば当日5時間前まで予約が可能ですが、当日キャンセルはできませんので注意してください。

 

走る前の準備

予約時間にエスポートミズノに到着したら2Fに行きます。自分は時間ギリギリに着きましたが、少し余裕をもって行って早く始めたほうが、指導を受ける時間も若干長くなるかもしれませんね。

 

まず始めに問診票にランニング歴、月間走行距離、ベストタイム、痛みのある場所等を記載します。これらに基づき診断時のトレッドミルの速度を決めるようです。

ウェアと履きなれたシューズを持ってくるように事前にメールで言われてるので、それに更衣室で着替えます。

シューズは専用のシューズではなく自分のシューズを持っていきます。ウェアからシューズまですべてミズノ製ではないので少し気まずかったですが気にすることはありません(笑)

マラソンベストタイムを出した時のライトレーサーRS(アシックス)を持っていきました。

 

着替えた後に右側の肩、肘、手首、骨盤、膝、足首の6か所にマーカーを取り付けます。それぞれの個所にサポーターを巻かれ左側には取り付けませんので少し走りづらくはなります。

 

トレッドミルでの走行

最初ゆっくりしたペースで1分ぐらい走った後、徐々にペースを上げていきます。

大体マラソンのレースペースぐらいまで上げた状態で3分間走行して、1分間ぐらいかけてゆっくりにしていきます。私は4分30秒/km程度で3分間走行しました。走行時間は合計6分ぐらいでしょうか。

このレースペースで走っている3分間の間に真横からと斜め前からの動画を撮影しています。正面からはマーカーの動きのみですが確認することができます。

この動画から自動でコンピューターが解析を行い評価項目ごとに得点が算出されるようです。

 

計測結果の説明

 

トレッドミルでの走行が終わると評価項目ごとに点数が付いた診断結果シートが出力されます。以下が自分の計測結果です。

それぞれの評価項目の説明を受け、解析動画を見ながら点数の悪い項目の問題点の指摘、それに対するアドバイス等を受けました。

自分の場合は『Swing』の項目が一番悪く、動画で確認してもらったところ、ほんの少しですが後ろに足が流れているとのことでした。

 

下記画像の一番左の自分と良い例とを比較すると右足の着地時に、確かに左足が後ろに若干流れてるのがわかります。

足が後ろに流れる原因は前に進もうとして後ろ方向に足を蹴りだしているからだそうです。結果として接地時間が長くなり足への疲労が大きくなるだけでなく、流れた足を前方に出すのにも足の疲労につながるとの指摘を受けました。

自分はあまり膝は痛めないのですが、走っていると左足の膝裏が痛くなりいつも調子が悪いです。もしかしたら蹴り方が原因で痛みが出ている可能性もあるとのことでした。

ただ、元々長く座っていると左側のお尻や太ももが痛くなってくるので坐骨神経痛持ちの可能性もあり、その影響もあるかもしれません。

 

アドバイザーの方が言うには、蹴る方向は後ろではなく縄跳びを飛ぶような感覚で上へ蹴るイメージで良いのだそうです。走っているときは前方に進んでいるので上に蹴るイメージでも実際には斜め前方に蹴っているので問題ないという感じでしょうか。

 

思い返してみると体が上下動すると前方への推進力をロスしてしまうと思い、水平に体を移動させようとしていました。その結果、後ろへ蹴る癖がついていたのかもしれません。

ただ、聞く限りは極端に流れているわけではないらしいので、意識しすぎると逆効果になる可能性もあり得ます。なので、あまり意識しすぎないに注意しなければいけないかなとも思います。

 

結果アドバイスの欄でも『膝を前に出すタイミングを改善すると更によいスイングができる』と記載されていますね。

 

ピッチ、ストライドはほぼ平均値、ストライドはもう少しスピードが上がると長くなると思います。着地時のつま先の向きが左足は若干外向きらしいのでその辺も少し意識してみます。

 

着地はミッドフットとフォアフットの間なので想定通りかなと思います。プロネーションはニュートラルプロネーションとなってますが、多分自分はオーバープロネーションだと思います。多分これらの項目は目視で確認しているのでしょう。

おすすめのシューズはやはりウエーブエンペラーですか。薄いソールなのでマラソンでは履きたくないなというのが正直な思いです。

 

サポートタイツなどのおすすめも記載されています。サポートタイツはCW-Xと下記でおすすめされてるBG9000は一応持ってるのですが、あまりサポートタイツが好きではないためほとんど使ってません。練習では怪我を防止するためにも使用したほうが良いかもしれませんね。

 

トレッドミルで再走行

 

診断結果をもとにアドバイスを受けた後は、もう一度フォームの確認のために再度マーカーを取り付けてトレッドミルで走ります。最初と同じようにゆっくり走りながらレースペースまで上げていき、大体これも合計5分程度走行します。

指摘された点を修正しつつも、あまり意識しすぎないように走りました。2回目の診断結果は出ないのですが、動画で確認する限りは多少は足が後ろに流れずにすばやく膝が前へ出ているかなと思いますので少しは改善されたかもしれません。

走りやすくなった実感はありませんが、短い走行距離ではわかりませんので、長い距離を走った時にどのくらい疲労の度合いが違うか試してみる必要があるかなと思います。

 

その時の動画がこちらです。

一番左の画面が最初に撮影したもので、右の3画面が診断後に再度撮影したものです。

 

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『F.O.R.M.』プレミアムコースの感想

 

今回『F.O.R.M.』プレミアムコースを受けた結果、自分は後ろに足が流れている事がわかりました。この点を改善することで更なるタイムアップが出来るかもしれません。

今まで意識していなかった点を指摘されたのでとても参考になり『F.O.R.M.』を体験して良かったと思います。

やはり、目視でランニングフォームを見てもらうよりも、動画撮影してスロー再生されたランニングフォームを見てもらったほうが、効率の悪い点を見つけやすいと思います。

さらに人の目だけでなく、コンピューターによる3D解析で点数化されるので、良い部分と悪い部分が客観的にわかるのも良いポイントかなと思います。

 

自分はフォアフット走法が一番効率的な走り方と考えています。

フォアフット走法でマラソン後半の失速を軽減!膝への負担も減る最強の走法?

2018年10月15日

なので今までランニングフォームは着地しか意識してこなかったので、正直もっとランニングフォーム全体からは悪い点が見つかると思っていました。

全体的に点数が高かったためランニングフォーム改善による伸びしろがそこまでないのは残念でした。

 

後は『F.O.R.M.』の設置場所が東京、大阪、京都、熊本だけということもあって、住んでいる場所によっては体験する事自体が難しいといった問題もありますね。

 

コース選択については自分のフォームチェックだけしたいということであれば価格的にもベーシックコースで十分かと思いますが、悪い結果が出た場合にはベーシックコースですとそこから自分で改善していかなければなりません。

特に初心者ランナーなどであればフォーム改善の余地が多くある可能性は高いのでプレミアムコースを受けることを個人的にはおすすめします。

普段ランニングしていて怪我をしやすい方やタイムが伸び悩んでいる方は、非効率な走り方になっているのかもしれません。

自分の走り方を見直すためにも一度『F.O.R.M.』でランニングフォーム診断をしてもらってはいかがでしょうか?

 

 

他にも無料でランニング時の着地衝撃を計測するシステムをミズノは提供しています。

ミズノの着地衝撃診断システム『Impact Fitter』を体験してきた!

2018年10月21日

こちらもトレッドミルで走行しますが10分程度で終わりますし無料ですので気軽に受けれるかと思います。

是非こちらも参考にしてみてください。

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