じゃあ、まずは知らない人のためにIPOについて簡単に説明するね!
もくじ
IPO投資とは
IPOとは新規に株式市場に上場する株式のことで
IPO投資とはこの新規上場株式に投資することを言います。
ここでお話しするIPO投資は上場後の株式に投資(セカンダリー投資)するということではなく
上場前の株式を事前に購入して上場後に売却する投資方法についてです。
事前に購入する時の価格を公募価格といいますが
この価格は実際に想定される株価よりも割安に設定されています。
IPO投資は昔からある投資法ではありますが
株式が割安で購入できるのでリスクが低く初心者にもおすすめな投資法といえます。
資金は必要?
IPOを購入するには証券会社に申し込みを行わなければなりません。
その際に株式を購入するための資金が必要になってきます。
IPOは無料でできる宝くじ!なんて言いましたが
実際のところ、まったく資金がいらないというわけではないのです。
IPO投資は儲かるの?
実際にIPO投資が儲かるのかについてはとても気になるところですよね。
そこで直近のIPOの実績を表にまとめてみました。
上場 | 上場数※ | 初値>公募価格 | 勝率 | 初値売りでの利益合計 |
2017 | 90社 | 82社 | 91.1% | 19,195,500円 |
2016 | 83社 | 67社 | 80.7% | 11,123,800円 |
2015 | 92社 | 82社 | 89.1% | 14,931,200円 |
2014 | 77社 | 59社 | 76.6% | 14,336,900円 |
2013 | 54社 | 52社 | 96.3% | 11,309,800円 |
※REIT、インフラは除く
2017年に初値が公募価格を上回った銘柄は90社中82社。
初値で売った場合の利益合計はなんと約2000万円にもなるぞ!
IPO投資のリスクは?
そんな有利な投資方法でもあるIPO投資にリスクはないのか。
元本割れリスクなしで大きなリターンとか大胆なことを言ってしまったが
当然、リスク資産の投資に全くリスクがないわけではない。
2017年にも90社中8社、およそ10%弱は初値が公募価格を下回っている。
つまりは10%程度は公募割れしているのだ。
しかし
2017年に公募割れした8銘柄のうち、一番大きかった損失でも-28,500円(-6%)程度。
しかも
この初値は大手の予想会社が初値予想をしており、概ねその初値予想前後に収まります。
この初値予想が公募価格付近であるならば公募割れする可能性が高くなりますから
そういった銘柄を避けさえれば公募割れリスクはかなり低いといえるのです。
IPOの購入方法は?
銘柄選択を間違えなければ公募割れリスクはかなり低く
資金を減らすことは、ほぼないといえるIPO投資ですが
買いたいIPOがすべて公募価格で買えるかというとそういうわけではないのです。
IPOには2種類の入手方法がある
- 裁量配分
- 抽選配分
裁量配分は基本的に店頭で直接申し込む方法で
証券会社の担当者の判断で株主に配分します。
大半のIPOがこの方法によって配分されています。
抽選配分は主にインターネットなどを使って申し込む方法で
コンピューターなどがランダムに抽選し株主に配分します。
抽選配分が現実的な入手方法
裁量配分の方がIPOの配分量が多いのであれば
証券会社の担当者に配分してもらうのがいいように思いますよね?
しかし、証券会社の担当者にIPOを配分してくれと頼めば
IPOを配分してくれるかというとそう簡単ではありません。
担当者は基本的に会社の利益を考えて、
会社の利益に貢献してくれる顧客に優先的に配分するのです。
具体的には資金量、取引量の多い顧客や昔からのお得意さま等。
目安となる金額などは証券会社によっても違うと思いますが
預入資産は1000万円以上、毎月10万円以上の手数料支払い、
少なくてもこのぐらいの資金量や取引量は必要ではないかと思います。
反対に抽選配分であれば証券会社にもよりますが基本的には
申し込みした顧客に平等に配分されることになるので
株式投資を始めたばかりの人や資金量が少ない人でもIPOを入手出来る可能性はあるのです。
当選のコツ!
ただ、年間のIPOすべてを公募価格で買って、初値で売れば
約2000万もの利益になるIPOがそんな簡単に手に入るわけではありません。
それでは、どうすれば入手する可能性を高められるのか?
証券口座をたくさん開設する
IPOに申し込める証券会社は
IPOによって違いますが1社だけとは限りません。
宝くじも10枚買うより100枚買ったほうが10倍当たりやすくなるように
IPOも証券会社1社だけに申し込むより複数社に申し込んだほうが
当然、抽選機会が増えるため当たりやすくなりますよね?
まずはより多く証券会社の口座開設をすることが必要です。
そのうえで、各証券会社のIPO取扱枚数やIPO抽選方法に応じて
限りある自分の資金をどの証券会社に配分するか決めると良いと思います。
もちろんIPOの抽選自体は無料です。
抽選を受けるために資金拘束は受けるものの
抽選に外れれば資金は減ることなく全額返金されます。
でも当選すれば数万円から数百万円の利益を出すことができるのですから
IPO投資は無料の宝くじを買ってるようなものなのです。
それゆえ、株式投資をしたことがない人にとってはIPOと聞くと難しく感じるかもしれないね。