NISAは2014年1月から導入された税金優遇制度です。2013年12月の軽減税率の終了に伴い、新たな税金優遇制度としてスタートしました。
NISAは株式や投資信託の配当や売却益に対して本来課税される税率20.315%の税金が課税されないというメリットはあるものの、NISAで売却損を出してしまった場合は損益通算が出来ないため少々使いづらい制度かと思います。
もくじ
NISA口座はIPO投資枠として使う!
NISAの枠は毎年120万円までと決まっていて、株式等を売却しても枠は回復しません。なのである程度長期的に株式投資をする人であれば良いですが、頻繁に株式を売買している人だとNISA枠が少なすぎるため、あまり使うメリットはないと思います。
しかも、NISAは損益通算が出来ないため、他の口座でも株式投資をするのであれば、極端な話、NISA口座での損失は増税と同じようなものです。なのでNISA口座は確実に利益を出さなければあまり意味がないのです。
そこで、IPO投資は無料の宝くじみたいなものだと以前の記事で紹介したと思いますが、NISA口座はIPOに利用するのが効果的なのです。
NISAの口座はどこで作るか?
NISAは1人1口座しか開設することが出来ません。なのでどこの証券会社でNISA口座を開設すればよいものかと悩む部分ではないでしょうか?
IPOは複数の証券会社で申し込むと当選する確率は上がりますが、どの証券会社で当選するかはわかりません。当選した証券会社にNISA口座を持っていないとIPOをNISA口座で買うことが出来ないのですが、こればかりは運です。
ですが、当然IPOの取扱数が多い証券会社の方が抽選機会も多く、当たりやすいですから、IPO取扱数の多い証券会社でNISA口座を申し込むことをおすすめします。
証券会社別IPO取扱数
社名 | IPO取扱数 | 口座数 |
SBI | 83(8) | 420万 |
SMBC | 71(11) | 280万 |
みずほ | 60(14) | 170万 |
マネックス | 49(1) | 170万 |
大和 | 41(15) | 320万 |
野村 | 38(27) | 530万 |
岩井コスモ | 39(0) | 42万 |
岡三証券 | 35(4) | 50万 |
三菱UFJ | 29(4) | 130万 |
※1、インフラ、REIT、上場中止銘柄は含まれておりません。
※2、IPO取扱数は2017年の実績( )内は主幹事、口座数は判明しているもの。
おすすめ1位 SBI証券
SBI証券はIPO取扱数が圧倒的に多く主幹事もそこそこあるので、もちろんNISA口座開設をおすすめできる証券会社です。ただし、口座数もそれなりに多いですし、1人1口の完全平等抽選ではないので資金の少ない人は結構厳しいといった点もあります。
しかし、IPOチャレンジポイントを貯めれば、いずれS級のIPOに当選できますのでその時にNISA口座があると有利ですよね。
なので、少額投資家の方は最初はポイントを貯めるためだけに口座開設しておいてNISA口座はポイントが貯まってきてから変更するのが良いと思います。
おすすめ2位 マネックス証券
マネックス証券のIPO取扱数は多いのですが、SMBCやみずほに比べると少ないですし、主幹事もほとんどありません。ではなぜマネックス証券がおすすめなのでしょうか?
SMBCやみずほは配分されたIPOの内、抽選配分されるのは10%程度しかありませんが、マネックス証券は配分されたIPOの100%を1人1口の完全平等抽選によって割り当てます。
通常は平幹事だと当選は厳しいところですが、マネックス証券については平幹事でも当選が期待できる証券会社ですので少額投資家には非常に有利な証券会社だと思います。
もちろんNISA口座開設のおすすめの証券会社です。
おすすめ第3位 SMBC日興証券、みずほ証券、大和証券
正直これらの証券会社は優劣つけがたいところではあります。
SMBCは取扱銘柄は多いですが若干、主幹事が少ない印象です。また口座数も多いです。
みずほはSMBCと比べると若干、取扱銘柄は少ないですが、主幹事が若干多いですし、口座数も少なめ目です。
大和証券は取扱銘柄は少なく口座数も多いですが、主幹事が多く、抽選配分が15%なのでSMBC、みずほと比べると有利になります。
現状の口座数を考えるとみずほ証券でNISA口座を作るのが若干有利な気がしますかね。
時にIPO投資では一撃数百万の利益が出来ることもあります。
NISA口座は少し使いづらいところもある制度なのですが、そんな時にNISA口座をうまく使うことが出来れば数十万単位の節税が可能になりますので当選した時のことも考えてNISA口座を作る事をおすすめします。