SBI証券にはIPOチャレンジポイントという制度があるのはIPO投資をしている人であれば、ほとんどの人は知っているかと思います。
今回はそのIPOチャレンジポイントについて考えてみたいと思います。
もくじ
IPOチャレンジポイント
IPOチャレンジポイントはIPOに申し込んで落選するたびに1P貯まっていきます。そして貯まったIPOチャレンジポイントを使用してIPOに申し込むと、使用したポイントが多い人順に当選していくシステムです。
これはSBI証券の独特なIPO配分方法で貯め続けていればいつかは当選するとも言え、少額投資家でも希少なIPOに当選するチャンスを秘めた制度であることは間違いありません。
しかし、その一方で当選がいつになるのか考えたことはあるでしょうか?
いつかは必ず当選できる?
IPOチャレンジポイントは貯め続ければ誰でも必ずいつかはIPOに当選できると言われています。
実際、私もそう思いますし間違ってはいないと思いますが、これは半分正しくて、半分間違っているとも思います。
IPOチャレンジポイントは性質上、全員が基本的には同じだけ貯まっていきます。要するに皆公平な状態なわけですから、何も自分だけが特別なわけではないのです。
こういった状態では供給されるIPOに限りがある場合、全員が当選するなんてことはあり得ません。
今後もIPOは継続していくでしょうから、いつかは自分の順番が回ってきて、いつかは当選するのですが、色々と条件もありますよね。
その時までこの制度が続くかどうかはわかりませんし、極端な話、生きているうちにその時が来るかもわかりません。
何ポイントで当選するのか?
IPOチャレンジポイントで当選を果たした人の情報から、どのくらいのポイントが必要だったかのボーダーラインは大体わかります。
直近でのSBI主幹事銘柄ではピアラが400ポイント前後、リンクも400ポイント以上必要だったようです。
なのでそのボーダーラインを参考にしてみんなそのポイントを目指して貯めようとすると思いますが、そのボーダーラインは現時点の話です。
SBI証券のIPO取扱数は最近だと年間80銘柄ぐらいありますから、今250ポイント保有している人が2年間で160ポイント貯めて410ポイントになった時、果たして当選するでしょうか?
少し前までIPOチャレンジポイントは200ポイント~300ポイントが当選の相場と言われていました。ですが、今は400ポイント必要です。
だとしたら、2年後に400ポイントで当選するわけがないんです。だって今250ポイントの人は基本全員が2年後400ポイント以上になってるのですから。
重要なのは何ポイントで当選するかではなくて現在、自分の保有ポイントがSBI証券の口座開設者の中で何番目なのかです。
自分だけポイントが早く貯まる事がない以上、この順位は基本変わらないのですから。
ポイント単価を考える必要はあるのか?
ポイント単価は1ポイントあたりの価値を表すときに使われていますね。
ポイント単価は3,000円前後、少なくても1,000円以上の価値があると言われていますが、過去の実績を見る限りたしかに妥当だと思います。
でもこれも現時点の話です。今400ポイント以上持っているならこのぐらいの価値はあると思います。
結局のところ現在の保有ポイントによってこのポイント単価は変わってくるということです。
例えば200ポイント保有している人が20万円分の価値のポイントを持っていると言えますかね?
今200ポイントではIPOに当選できないんですから、これは何にも交換できないポイントで価値は無いに等しいと言えます。
主観
ここからは完全に個人的な意見です。色々な考え方があるかと思いますので一つの考え方として見てもらえればと思います。
極端な話、IPOチャレンジポイントを貯めれば必ず当選できるっていうのは言いすぎかなとは思います。そもそも当選がいつになるかわからないからです。その時までこの制度が継続しているとも限りません。
何ポイントでS級のIPOが当選するかというのもあまり考える必要はないと思います。現在のボーダーラインはわかっても未来のボーダーラインはわからないからです。重要なのは今の自分の順位です。
ポイント単価も現在の保有ポイントによって価値は変わりますし、基本的に下がっていくのですから、それほど気する必要もないと思います。
考えるべきこと
考えなければいけないのは今持っているポイントをどうやって換金するかです。
何の根拠もないですが、400ポイント以上保有している人は2019年3月時点で1000人ぐらいはいるのではないかと思います。
300ポイント以上だと10,000人近くはいるかもしれません。200ポイント程度だとかなりの数いるでしょうね。
本当に何の根拠もないですが、もしこのぐらいの分布だと仮定した場合、現時点で400ポイント以上保有している人は1年以内には順番が回ってきて換金できる可能性は高いかなと思います。500ポイントとかあれば銘柄を選ぶ事も可能でしょうからあえて昨年のRPAホールディングスのような大チャンスを待つこともできますね。
では今300ポイントだとしたら後どのくらいで換金できるでしょうか?
仮に300ポイントが上位10,000番目だとしてSBI証券の主幹事銘柄ごとに上位300人前後が抜けるとしたら少なくても30銘柄以上が必要ですよね。SBI証券の主幹事銘柄は2018年は11銘柄でしたので後3年ぐらいはかかりそうです。
ということは今200ポイント程度しか保有していない人はこのような王道の換金方法までには相当の時間がかかると思われます。
ミンカブ・ジ・インフォノイドについて
先日上場したSBI証券主幹事銘柄のミンカブ・ジ・インフォノイドは200ポイントほどで300株当選したようです。
結果は初値売却で350円×300株は105,000円の利益になりましたからポイント単価は500円程度です。
ポイント単価は最低でも1,000円程度と言われていますので、もったいないという考え方もありますが、ポイント単価が1,000円以上で計算できるのは現時点で400ポイント以上保有している場合です。
今回ポイントを使用した人はおそらくNISAでの購入でしょうし、たしかに想定よりも高い初値に助けられたなとも思いますが、個人的には200ポイントでポイント単価500円の換金は成功だと思います。
実は私も今回ポイントを使用して換金しようか悩んでいました。配分も多かったので、もしかしたら500株とかの配分もあるかもしれないですし、100株あたり20,000円ぐらいは利益が出ると考えていたからです。
私はそれなりに資金を集められたので資金枠で100株ぐらいは当選するだろうと楽観視してたこともあってポイントは使用しませんでしたが、結局落選しました。。
ポイントが200ポイントも必要になるとは思っていなかったというのもありますが、もし資金が集められなくて保有ポイントが150ポイント程度だったら全部使用していたと思います。※使用してたとしても結果的に150ポイントでは当選できませんでした。
最後に
実はTwitterなどでポイントを使用してミンカブ・ジ・インフォノイドを当選させた人が沢山いると知った時には正直やられたと思いました。
私は現状300ポイント未満では将来、初値高騰するIPOを複数当選させるのは絶望的だと密かに思っていましたし、これほどまでにポイントの換金を考えている人がいるとは思っていなかったからです。
たしかにミンカブ・ジ・インフォノイドのような初値高騰が期待できない銘柄でのポイント使用は王道の換金方法ではないかもしれませんが、200ポイントを換金するには良い方法だったと思います。
その反対にポイントの使用は絶対にありえないという意見も見られましたが、戦略的な使用であれば私は問題ないと思います。しかし、無駄にポイントを使用させるためにツイッターなどに煽りのコメントを意図的に残す方もいるようで、その影響で使用するのはまた違うかなと思います。
いつもIPO情報を得るために利用させていただいているカブスルさんのサイトでこのような煽りやIPOチャレンジポイントの使用方法について解説されていましたので、ぜひ参考にしてみてください。
ただ、結局のところ順番待ちである以上、現状200ポイントで王道の換金方法を達成するには将来700ポイント、下手したら1,000ポイントとか必要になるかもしれません。
10年先の換金を目指すのか目先の換金を狙うのか、どちらが正解かは正直わかりませんが、IPOチャレンジポイントは永遠に貯めているだけでは利益にはなりません。
ポイント保有上位者はおそらくかなり渋滞しています。上位者がIPOに当選してポイント戦線から抜けない限り、基本的には上位者に追いつくことはないのですから、そろそろ真剣に換金方法も考えなければいけない時に来たのかもしれませんね。
IPOチャレンジポイントを扱うSBI証券についてはこちらをご参照ください。
庶民のIPoから、ここに飛んできてしまいました。
SBI証券のチャレンジポイントの考え方に変に納得させられました。 投資経験まだ3年、Ipo、日本株、投資信託をちょびっとやっている60歳のサラリーマンじじいです。FXだのクロス取引だの全くわかりません(汗) ちなみにipoは3回しか当たっていません。
マラソンの記事があったので読んでしまいました。おいらは40歳の時にマラソンにはまって早20年です、先週は今シーズン最後の3本目のフルマラソン走ってきました。3時25分でシーズンワーストでした。愛用シューズはターサージャパン、先週は浮気してNBのハンゾーにしたらマメをつぶして血だらけに。
これから 時々、読ませていただきます。
コメントいただきありがとうございます!
SBI証券のIPOチャレンジポイントはポイント数というより実態は順番待ちなので、次いつ自分の順番が回ってくるかは正直わかりません。
5年ぐらい貯めればと考えている人がきっと多いと思いますが、以前よりもIPO投資家が増えた今、5年で順番が回ってくるかは個人的には疑問です。
投資歴3年でIPO3回当選していればすごいと思います。年間1回ぐらいまともなのが当選すれば上出来だと思いますので。
マラソンも走ってらっしゃるのですね!3時間25分がシーズンワーストという事ですが、60歳にしてこのタイムは驚きました!
客観的には十分すごいと思いますが、シーズン最後のマラソンでワーストは少し落ち込みますよね。
シューズを変えた影響もあるかもしれませんし、まずは調子を整えて来シーズン頑張っていきましょう!
私はマラソンでターサージャパンは履ける自信ありませんね。HANZOもですが。。強靭な足をお持ちなんですね!
私はターサージールでもマラソンは走り切れません^^;
最近、普段はズームフライやペガサスターボ、レースではヴェイパーに頼ってます。
それでも未だに3時間切れないので私はマラソンの才能は元々ないのかもしれません。
投資にしろマラソンにしろ王道とは少し違う考え方をするブログの内容かもわかりませんが
またお時間あるときに読んでいただけると嬉しいです!
こんにちは。カブスルさんのサイトから、こちらに参りました。
SBI証券のIPOチャレンジポイントについての考え方、一定の仮定のうえで明確に示していただき、これまで漠然と感じていたことが整理できて、たいへん参考になりました。
さて、私のIPO歴は2年半で、これまでのリターンは、計100万程度となります。
SBI証券での結果は、3件の公募割れ当選と、8件の補欠繰上なし。
ミンカブ・ジ・インフォノイドのときは、ポイント数が及ばず落選でした。
それで今回、スペースマーケットに、232 ポイントを使ってみました。
結果は、300 株の申し込みで、100 株の当選。初値は +716 でした。
1ポイントあたり、300 円の結果でしたが、少額投投資家には嬉しい利益です。
本当にポイント当選かも分かりませんが、自分としては納得しております。
IPOチャレンジポイントをいつ使うかは、本当に判断が難しいと思います。
いろいろな意見や経験が集まれば、参考になるかと、投稿させていただきました。
それでは、これからも時々、読ませていただきます。失礼いたしました。
こんにちは。サイト閲覧していただきありがとうございます!
ご参考にしていただけたみたいで私も嬉しいです^^
スペースマーケットにご当選されたのですね!おめでとうございます!
ポイントを使用し、かつポイントでの当選かわからないという事ですが、300株の申込で資金枠の当選はかなり確率低いと思いますのでおそらくポイントで当選したんだと思いますよ!
SBIの主幹事ではないIPOでのポイント当選はボーダーの情報などもほとんどないのでとても参考になります。貴重な情報ありがとうございます!
SBI主幹事でないIPOでポイントを使用し換金するという方法は有りだなと改めて実感することが出来ました。今後の参考にさせていただきますね。
ポイント単価300円とのことですが、私は全然ありだと思います。例えば600P保有していてポイント単価300円だともったいないなとも思いますが、250P程度ですと換金自体が難しいと個人的には考えています。
たしかに、2年ぐらい貯めれば400Pぐらいまで貯まるじゃないかとのご指摘もあるかもわかりませんが、2年後の400Pに対して価値があるかは疑問です。これまで以上に400P保有している人は増えるでしょうからね。
あとポイント価値を意識しすぎていつまでたっても換金できないというトラップにはできればかかりたくないなというのが私の意見です。(人それぞれ考え方が違うので何が正しいとかはもちろんないです)
ポイントの価値なんて参加者の人数やSBI証券が取り扱う年間のIPO数によって変わってきますからね。年間10銘柄とかしかIPOされなかったらポイントの価値も上がるでしょうし一般的にはポイント価値1000円とかって言われていますが、一律にそう考える必要はないような気がします。
この度は、コメントいただきありがとうございました。
また、これからもお互いIPO投資などコツコツと頑張っていきましょう!ご意見ご感想などもお待ちしております。それでは良いお年を!