特別なことは必要ない!公認会計士の修了考査合格に必要な勉強時間と勉強方法とは?

公認会計士の修了考査は毎年末に行われる公認会計士登録のための最後の試練です。

合格率だけを見ると毎年3人に2人は受かっているため合格率自体は低くないのですが、逆に3人に1人は不合格になっていることも事実です。

公認会計士短答式試験、論文式試験に比べれば難度も気分も楽なもんですが、油断すると落ちるというプレッシャーもあり、同期がみな合格してる中、落ちてしまうときっと切ないでしょうね(笑)

論文式試験を突破した時のように思いっきり勉強するに越したことはないですが、もう正直そこまで出来ないというのが率直な感情ではないでしょうか?

でも修了考査は公式に解答は出ないですし、結果も合格か不合格かのみが公表されるため楽々合格できたのかギリギリ合格できていたのか、不合格でもどのぐらい足りなかったのかはまったくわからない試験ですので、試験対策といった点では悩むところではないでしょうか。

どのぐらい勉強すれば合格するのか?少ない時間の中どこをどうやって勉強するのが良いのか?きっとこれから修了考査を控えてる人は気になってると思います。

 

なので今回は2017年12月の修了考査に無事に合格できた自分がどのような試験勉強をしていたかを簡単に書いてみようと思います。

 

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修了考査合格までの手順

 

  1. TACの修了考査対策講座に申し込む!
  2. 講義は受けない!答練の問題だけをひたすら解く!

 

これだけです!

 

これからどういうことか説明しますが、その前に少し修了考査についての情報を整理しましょう。

2017年度修了考査の受験者データ
  • 受験願書提出者数:1,653名
  • 受験者数:1,536名
  • 合格者数:1,065名
  • 合格率は対受験願書提出者数合格率64.4%
  • 対受験者数合格率69.3%

受験願書を提出していながら117名が受験していないのは驚きですが、とりあえず実際に受験した人の内69.3%が合格しているということがわかります。

ちなみに2014年度、2015年度、2016年度の対受験者合格率はそれぞれ70.8%71.8%69.6%で2017年度とほぼ同じ概ね70%前後の合格率です。

このことから、おそらく修了考査も相対試験であるということがわかります。

 

なぜTACなのか?

 

2017年度合格目標のTAC修了考査対策講座受講生は1,346名、その内訳は総合本科生966名、セレクト本科生212名、答練パック生168名とのことです。

受験していない117名は無視するとして、受験者数1,536名に対してTAC受講生は1,346名もいることになります。

答練パック生168名はもしかしたら他の専門学校を受講しつつTACの答練だけ受講している可能性はありますが、それでもほとんどの人がTACで修了考査対策をしているということになります。

相対試験で大事なことは正答率が高い問題を落とさないことです。そもそも合格率の高い修了考査でわざわざ他の人と違う試験対策をする必要なんてないのです。

なのでここは無難にTACで行きましょう!

 

ここでTACの修了考査対策講座は3種類ありますが、どれにすべきか?という問題があります。

DVD通信で価格を比較
  • 総合本科生195,000円
  • セレクト本科生126,000円
  • 答練パック生60,000

まず答練パックはやめておきましょう。答練パックには講義はもちろんテキストも付いてません。いくら答練だけをやるといってもテキストがないのは厳しいです。

総合本科生とセレクト本科生は講義の回数が違うだけで配布されるテキストや答練は同じです。(セレクト本科生は計算テクニック講義のテキストは配布されない)

なので講義は基本受けないのですからセレクト本科生で十分だと思います。それに唯一受けたほうが良いかなと思う経営実務の講義には全く差がありません

総合本科生が一番多いのはおそらく監査法人所属の人は法人が受講料を負担してくれるからだと思います。

監査法人所属の人はせっかくなので総合本科生、それ以外の人はセレクト本科生で十分でしょう。

 

なぜ答練だけなのか?

 

勘違いしないでほしいのは当然、すべてのカリキュラムをこなして修了考査を迎えるのが好ましいですよ。講義を受けてテキストで復習しながら答練でアウトプットしてといった具合に。。

 

でも、みなさんそんなに時間があるでしょうか?この記事を見てる人は修了考査まで1~2か月程度しかないのではないですか?とても今から論点を総ざらいする時間なんてないはずです。

 

総合本科生の講義スケジュールは修了考査受験日の1年前ぐらいから始まってるんですよ?

来年の修了考査を受けるならまだしも今年の修了考査を受けるならもうすでに手遅れですよ!

 

総合本科生が966名もいますけど、申込時期はどうせ10月とか11月って人が多いと思いますし、仮に早めに申込んでいたとしても勉強を始めるのは早くて2か月前とか、ほとんどの人は試験休みに入ってからの2週間のみってのがオチです。

講義は1回2時間半で会計実務17回、監査実務6回、税務実務20回、経営実務7回もあるんですよ!こんなの全部受けられるわけないです。

 

そんな中、みんな何をやるかといえば答練ですよ。だから答練だけを解けるようにしておきましょうってことです。

答練だけって言っても経営実務は3回ですが、それ以外は4回もあるんですから全部で15回分もあるんです。正直これだけやるのもめちゃくちゃ大変ですよ!

 

会計と税務はこの4回でかなり復習できます。少なくとも答練でわからない箇所は解答とテキストで潰していきましょう!

ただ、経営実務のITだけは論文受験生の時にはなかった論点ですので、経営実務の講義7回だけは受けたほうが良いかもしれません。理由はこれだけはみんなも受けている可能性が高いからです。相対試験ならではの戦略です。

 

思うに、

修了考査で不合格になる人はまったく勉強しなかったか、手広くやりすぎて重要なところを失点している可能性が高いと考えられます。

 

論文受験生の時は逆に3人に1人しか合格できないので簡単な問題は当然得点しなければいけませんが、それ以外にもプラスαで得点しなければ合格できないという難しさがあります。

問題難度を3段階(簡単な順にA、B、C)に分けてAランク80%、Bランク50%、Cランク20%程度得点すれば合格点に届くという感覚があったと思います。

しかし、これが修了考査であればAランク60%、Bランク0%、Cランク0%程度の得点でも合格可能ではないかと感じます。

 

ただし、これは完全な主観なので無責任なようですが、これで大丈夫かどうかは正直なところわからないです。

大事なのはこの程度でも合格できるんだという感覚を持つことです。そうすれば、無理に必要ないところまで勉強しなくて済むはずですから!

 

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実際の勉強時間と勉強方法

 

自分が実際に修了考査のためにかけた勉強時間は264時間15分でした。費用は約13万円(TAC通信セレクト本科生+受験料)です。

 

会計実務と税務実務の講義は一切受けてません。

受けた講義は経営実務7回と監査1回のみです。セレクト本科生だと監査が1回だけだったので受けてみましたが必要なかったかもしれません。

あとは答練だけをひたすら復習してました。びっくりするぐらい忘れてて出来ないので、頭から解くことはありませんでした。すぐ解答を見てテキストを見てって感じです。

これがすべてです。これで合格できました!

少ない時間の中で無理に手広く勉強する必要はありません。基本的で重要な部分を集中的に勉強するのが効率よく突破する鍵ですよ!

是非参考にしてみてください!

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